スポーク結線 ソルタリング(半田付け)

20日に川崎競輪場で開催されるイベントBANK03

このイベントに向かって、そろそろ自転車の整備でもということで、今回は使用するホイルの剛性を高めるためにスポークに結線をしてみます。

NJS部品で組み立てられた競輪用ホイールです。今時は軽くて強いホイルが沢山あるのですが、競輪スタイルが好きな者にとってはこれしかないですよね。

 

アラヤゴールド、星バテッドスポーク、DURA-ACE お約束の36本イタリアン組で組まれています。もちろん手作業で丁寧に組立てられていますが、このアラヤリムは強度的にはあまり強くなく、高いテンションを掛けて組み上げることができません。今一、コシが弱いと言うか、剛性の無さを感じます。

そこで、これ以上にテンションを掛けられない分をスポークの交差している箇所を針金で結んで剛性だします。つまりコシの強いホイルに仕上げます。

 

結線に使う針金です。0.3ミリ位の普通の針金です。スポークはステンレスですが結線する針金はメッキされた鉄の物を使います。

こんな工具を使います。コテは80w位の大きな容量のものが使いやすいです。それとよく切れるニッパー。

前もって針金を切って用意します。20センチ位に切った針金を一折りしておきます。

一折して2本にした針金を2回巻します。何回巻くかによって剛性が違ってくると思いますがまずは2回巻きでやります。

軽くプライヤーで引っ張りながら内側で結びます。

結んだ針金の余分な部分を切って行きます。

結び目が解けない程度に。

コテで熱を上げて半田を回していきます。

半田が終わったら結び目のいらないヒゲの部分を鋭角のニッパーでカットしていきます。

余分な部分のカットが終わったら半田で熱をかけた部分をブラシで擦ってやります。

仕上がりはこんな感じです。こんな感じでハンダが回っていれば大丈夫です。

こんな感じで前後72本のスポークを結線します。これでコシの弱かったホイルはかなりシッカリ感が出ると思います。

NJS競輪用イコール強い、硬い、早いっていうようなイメージを持ちますが、部品が開発されたのは何年も前の事、とても現代の物にはかなわない所もあります。ただ、ちょっと手を加えることによって何年も経った今でも十分に力を発揮します。

この結線作業はギークガレージの基本作業として作業受付します。古くて強度のないホイルを強くしたい、体重がある(100キロ以上)競輪リムに強度不足を感じる等、、、相談ください。  作業工賃は一輪2500円~です。

dk